
Author:YOKKO
Yokkoの奮闘ブログへようこそ!国際女優を目指して英語を習得すべくオレゴン州ユージーン市に留学したのが29歳(「YOKKOのユージーン便り」)。
それから2年半後、NY州アルバニー市に拠点を移し本格始動???と思いきやまだまだ遠い国際女優への道!英語の壁もなんのその、諦めません勝つまでは!どうなることやら。。。生活から思想まで、奮闘ぶりをお届けします!


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私が3週間出演していた「M*A*S*H」の公演無事に終わりました!!
最初は代役のような形で参加したこの公演に不満を感じていたものの(←立場もわきまえずによく言うわ。。。勘違いもはなはだしい奴。。
)
やっぱり舞台が好きなもので、
どんな形であれ、「キャスト」として関われれることに幸せを感じてしまう。
舞台に立つとそこは別空間なんだよね。
お客様の人数がキャストの人数より少ないときも(そんな日もあった)、
お客様が100パーセントキャストの家族のときも(そんな日もあった)、
会場満席のときも(初日は満席だった。)、
舞台上で息をしていることが幸せ。
その空間を共有している人たち(キャストもお客様もスタッフの方々も)が大好きで、
自分のやっていることが大好きで、
相手役とのやりとりが面白い。
そんな瞬間がたまらん。
劇団の大きさや、劇場の施設、役者の意識とかそんな見得や堅苦しいことはいつの間にか吹っ飛んで、あるのは自分と役と言葉と空間と相手。
舞台中毒(Theatre Junkie)っす。
そんな自分の気づきに、、
one step!

(アメリカ演劇業界についてはmore...で。)


9月下旬、とある木曜日、MASHのプロデューサー、エドからいきなりの電話。
「明後日、パフォーマンス。明日本読み。やる?」と。。。「は?
」
「ステージリーディングだから本持ったまま、やるよね?」と。。。「あの明後日パフォーマンスとおっしゃいました?
」「うん言った。君ね、女優でしょ。やりなさいよ。こういうの。こういう機会はね。。」「あ、やりますやります。」なんて感じで決まったステージリーディング公演。(1~2回の本読みでいきなり本番。新作を発表する時にこういうスタイルの公演が度々行われる。何事も経験ってことで参加。二つの台本を渡され、一晩で内容詰め込んで英語練習。作品と作品の間(幕間)にはショートコントをアドリブ(作家一人一人が英語で商品を紹介:コマーシャル、私はそれを適当に日本語で訳して紹介する。)をして非常に好評を得た。それなりにやってみるもんだなぁと、何気に自分に感心してしまった。(そういや以前日本でも3日前に台本渡されてやった舞台があったなぁ。
)ちなみに写真はその会場になったダウンタウンにある小劇場、「Zuzu's Wonderful Life」と演劇グループのみなさん。(劇団というよりは作品発表の為のグループって感じ。それぞれ本番の舞台を抱えつつやってる。)
結構専門的な話なんで興味のある方だけどうぞ~~~
さてアメリカの演劇業界に関してですが、
アメリカには大きく分けて3つのスタイルがあります。
1. Professional Theatre(プロフェッショナル シアター:玄人、プロ劇団)
2, Community Theatre(コミュニティ シアター:素人、セミプロ、趣味劇団)
3. Educational Theatre(エデュケーショナル シアター:教育演劇)
まぁこの中にも色々なレベルと種類があるんだけどね。
私が現在所属しているのはEducational Thetare。←大学だからね。(Depertment of Theatre)
参加していた劇団、「Classic Theatre Guild.INC.」はCommunity Theatre。
ただ単にコミュニティシアターと言っても、ピンキリで、
中にはもう少しでプロ劇団に手が届くようなところもごろごろある。
何が違うかって?
それは「お金」。
お客さんがたくさん来て、お金払ってくれて、
キャストやスタッフに報酬をきっちり払うことができる演劇がプロ。
キャストもスタッフもボランティアとして参加している演劇はコミュニティーシアター。
でもって、生徒がお金を払い、利益ではなく教育を目的とした演劇が教育的シアター。
しかーーし、たとえプロ劇団であったとしも利益を追いかけてはいけない。
(NYの一部地域を除く
)
非営利団体であることは一番大きな条件なのだ。
プロの劇団として活動するにはLORT(League of Regional Theatre)に登録しなくてはならない。(プロ劇団としの一定の条件をもうけて、条件を満たしてる劇団がプロとして登録可能になる。)
じゃ、プロの劇団として世間に認知される条件は。。。
1、3週間のリハーサル
2、12週間以上の公演
2、非営利団体であること。(non-profit)
3、俳優組合登録の役者を使うこと。(Unionー組合:映像系はSAG、舞台系はAEA)
演劇豆知識
SAG:the Screen Actors Guild←おなじみウイキペディア!映画俳優組合。役者の雇用管理に対して色々条件が決められていて、何時間労働だとか、一定の報酬を与えるだとか、そういったこと。ここに登録している人は「プロ」の俳優さんとして認めてもらえるし、仕事もプロとしてできる。ちなみに毎年10万近くの登録料を支払わないといけない。
AEA:Actor's Equity Association(プロの舞台人の労働組合)俳優さんだけでなく、ステージマネージャーもここに登録。SAGと同じ役割で舞台俳優さんの労働基準を設けている。うちの大学の演技の先生たちは全員ここの登録メンバー。
もう一つおまけに、台本とかのない、パフォーマンスのみ主体のアーティスト様の組合は別にあって、そこはAGVA(American Guild of Variety Artist:全米芸術家組合)という。
ちなみにUnion俳優を使うということはきちんとした正規の報酬を支払わなくてはならない。
世間が認めるプロ劇団にはこういう条件があるので、コミュニティーシアターに幅が出るのも仕方がない。。。。(つまりプロ並みに活動しているコミュニティーシアターもあれば100%趣味サークルの劇団も存在するから。)
ここまで話したのは「お金」という観点から見た場合(まぁそれが世間の判断基準といえばそれまでですが。。。)作品の「質」をもし問うのだとしたら、「Educational Theatre」はある程度の基準を常に満たしている。役者はまだまだ素人だけど、リードしている教授陣はプロ。しかもコミュニティシアターと違って予算がある。好きに使える自前の劇場がある。大学機関ですから、「研究」「作品発表」「教育」がメインの目的。だからチケット売らないと明日のごはんが~~~ってことにはそうそうならない。
大学演劇裏話
ちなみに、オレゴン大学のTheatreArts学部はあっちこっちの外部から寄付金をもらっていて、割合裕福(新しい劇場つくっちゃうくらいなんで。州立なんだけど、オレゴン州は教育にあまり予算を割かないので、オレゴン大学の各学部は各地の寄付金や留学生の受け入れで裕福になっている。)NY州は教育にけっこう予算を割くため、アルバニー大学もわりと裕福だったんだけど、州立大学の弱みでNY州の予算にものすごく左右される。去年までうはうはの予算だったのが今年はめっちゃ削られた。よって先生たちも今年は打って出る姿勢で外部からの演出家を毎回招いて話題性を作っている。
最後に「意識」。
意識の違いって今まで口にしてきたり、言われたり、考えたりしてきたけど、
ああーーーこういうことなのかなぁと実感。
私はもともと日本に居た時SLAという劇団に所属していた。
「プロ」になるべく、近ずくべく、考え意識し、泣いたり笑ったり怒ったりしてきた。
そこから考えると、あまりのリラックスモードの役者たちに「なんじゃこりゃーーー」と言いたくなったことは多々。(←相変わらず立場はわきまえていない
)
だけど、「Theatre」ってなんだろう?って考えたときに、コミュニティーシアターはその機能を果たしてると思う。「社会交流」という意味で。それはそれで需要と供給がなりたっていたりする。
Educational Theatreはそうはいかない。少なくともプロを目指してる生徒が居るし、プロになれるような子を育てていかねばならない。(意識面も、技術面も人間性も。)
そして「教育」と「研究」が主の目的。そうなるとテンションは高い。厳しい。
責任感の無い子はあっさりと役を降ろされる。(公演一週間前であっても。)
良い作品は世間に発表するべくその下地も整っている。
単に目的と優先順位の違いなのかなぁと。
どの演劇にも良い所もあればそうでないところもあるし。
で、私は?と考えてみた。
なんであれ、どんなかたちであれ、
私が何をやりたいのかっていうのは自然に生まれてくるもので、
色々な人と話し、触れ合い、参加していくうちに、わかってくる。
私はやっぱり瞬間を感動したい。
感動を創りたい。
感動を伝えたい。
そう思う。
そんな今日この頃です。


PAC(Performing Arts Center)
この中の右サイドはTheatre学部、左サイドはMusic学部。
メインシアター(500人収容)、リサイタルホール(242人収容)、アリーナシアター(196収容)、スタジオシアター(153人)、ラボシアター(200人まで可能:可動式シート)、リハーサルスタジオに音楽用の練習スタジオなんかも入っている。
最初は代役のような形で参加したこの公演に不満を感じていたものの(←立場もわきまえずによく言うわ。。。勘違いもはなはだしい奴。。

やっぱり舞台が好きなもので、
どんな形であれ、「キャスト」として関われれることに幸せを感じてしまう。
舞台に立つとそこは別空間なんだよね。
お客様の人数がキャストの人数より少ないときも(そんな日もあった)、
お客様が100パーセントキャストの家族のときも(そんな日もあった)、
会場満席のときも(初日は満席だった。)、
舞台上で息をしていることが幸せ。
その空間を共有している人たち(キャストもお客様もスタッフの方々も)が大好きで、
自分のやっていることが大好きで、
相手役とのやりとりが面白い。
そんな瞬間がたまらん。

劇団の大きさや、劇場の施設、役者の意識とかそんな見得や堅苦しいことはいつの間にか吹っ飛んで、あるのは自分と役と言葉と空間と相手。
舞台中毒(Theatre Junkie)っす。
そんな自分の気づきに、、
one step!

(アメリカ演劇業界についてはmore...で。)




9月下旬、とある木曜日、MASHのプロデューサー、エドからいきなりの電話。
「明後日、パフォーマンス。明日本読み。やる?」と。。。「は?

「ステージリーディングだから本持ったまま、やるよね?」と。。。「あの明後日パフォーマンスとおっしゃいました?



結構専門的な話なんで興味のある方だけどうぞ~~~

さてアメリカの演劇業界に関してですが、
アメリカには大きく分けて3つのスタイルがあります。
1. Professional Theatre(プロフェッショナル シアター:玄人、プロ劇団)
2, Community Theatre(コミュニティ シアター:素人、セミプロ、趣味劇団)
3. Educational Theatre(エデュケーショナル シアター:教育演劇)
まぁこの中にも色々なレベルと種類があるんだけどね。

私が現在所属しているのはEducational Thetare。←大学だからね。(Depertment of Theatre)
参加していた劇団、「Classic Theatre Guild.INC.」はCommunity Theatre。
ただ単にコミュニティシアターと言っても、ピンキリで、
中にはもう少しでプロ劇団に手が届くようなところもごろごろある。
何が違うかって?
それは「お金」。
お客さんがたくさん来て、お金払ってくれて、
キャストやスタッフに報酬をきっちり払うことができる演劇がプロ。
キャストもスタッフもボランティアとして参加している演劇はコミュニティーシアター。
でもって、生徒がお金を払い、利益ではなく教育を目的とした演劇が教育的シアター。
しかーーし、たとえプロ劇団であったとしも利益を追いかけてはいけない。
(NYの一部地域を除く


非営利団体であることは一番大きな条件なのだ。
プロの劇団として活動するにはLORT(League of Regional Theatre)に登録しなくてはならない。(プロ劇団としの一定の条件をもうけて、条件を満たしてる劇団がプロとして登録可能になる。)
じゃ、プロの劇団として世間に認知される条件は。。。
1、3週間のリハーサル
2、12週間以上の公演
2、非営利団体であること。(non-profit)
3、俳優組合登録の役者を使うこと。(Unionー組合:映像系はSAG、舞台系はAEA)
演劇豆知識

SAG:the Screen Actors Guild←おなじみウイキペディア!映画俳優組合。役者の雇用管理に対して色々条件が決められていて、何時間労働だとか、一定の報酬を与えるだとか、そういったこと。ここに登録している人は「プロ」の俳優さんとして認めてもらえるし、仕事もプロとしてできる。ちなみに毎年10万近くの登録料を支払わないといけない。
AEA:Actor's Equity Association(プロの舞台人の労働組合)俳優さんだけでなく、ステージマネージャーもここに登録。SAGと同じ役割で舞台俳優さんの労働基準を設けている。うちの大学の演技の先生たちは全員ここの登録メンバー。
もう一つおまけに、台本とかのない、パフォーマンスのみ主体のアーティスト様の組合は別にあって、そこはAGVA(American Guild of Variety Artist:全米芸術家組合)という。

世間が認めるプロ劇団にはこういう条件があるので、コミュニティーシアターに幅が出るのも仕方がない。。。。(つまりプロ並みに活動しているコミュニティーシアターもあれば100%趣味サークルの劇団も存在するから。)
ここまで話したのは「お金」という観点から見た場合(まぁそれが世間の判断基準といえばそれまでですが。。。)作品の「質」をもし問うのだとしたら、「Educational Theatre」はある程度の基準を常に満たしている。役者はまだまだ素人だけど、リードしている教授陣はプロ。しかもコミュニティシアターと違って予算がある。好きに使える自前の劇場がある。大学機関ですから、「研究」「作品発表」「教育」がメインの目的。だからチケット売らないと明日のごはんが~~~ってことにはそうそうならない。
大学演劇裏話

ちなみに、オレゴン大学のTheatreArts学部はあっちこっちの外部から寄付金をもらっていて、割合裕福(新しい劇場つくっちゃうくらいなんで。州立なんだけど、オレゴン州は教育にあまり予算を割かないので、オレゴン大学の各学部は各地の寄付金や留学生の受け入れで裕福になっている。)NY州は教育にけっこう予算を割くため、アルバニー大学もわりと裕福だったんだけど、州立大学の弱みでNY州の予算にものすごく左右される。去年までうはうはの予算だったのが今年はめっちゃ削られた。よって先生たちも今年は打って出る姿勢で外部からの演出家を毎回招いて話題性を作っている。
最後に「意識」。
意識の違いって今まで口にしてきたり、言われたり、考えたりしてきたけど、
ああーーーこういうことなのかなぁと実感。
私はもともと日本に居た時SLAという劇団に所属していた。
「プロ」になるべく、近ずくべく、考え意識し、泣いたり笑ったり怒ったりしてきた。
そこから考えると、あまりのリラックスモードの役者たちに「なんじゃこりゃーーー」と言いたくなったことは多々。(←相変わらず立場はわきまえていない

だけど、「Theatre」ってなんだろう?って考えたときに、コミュニティーシアターはその機能を果たしてると思う。「社会交流」という意味で。それはそれで需要と供給がなりたっていたりする。
Educational Theatreはそうはいかない。少なくともプロを目指してる生徒が居るし、プロになれるような子を育てていかねばならない。(意識面も、技術面も人間性も。)
そして「教育」と「研究」が主の目的。そうなるとテンションは高い。厳しい。
責任感の無い子はあっさりと役を降ろされる。(公演一週間前であっても。)
良い作品は世間に発表するべくその下地も整っている。
単に目的と優先順位の違いなのかなぁと。
どの演劇にも良い所もあればそうでないところもあるし。
で、私は?と考えてみた。
なんであれ、どんなかたちであれ、
私が何をやりたいのかっていうのは自然に生まれてくるもので、
色々な人と話し、触れ合い、参加していくうちに、わかってくる。
私はやっぱり瞬間を感動したい。
感動を創りたい。
感動を伝えたい。
そう思う。
そんな今日この頃です。




PAC(Performing Arts Center)
この中の右サイドはTheatre学部、左サイドはMusic学部。
メインシアター(500人収容)、リサイタルホール(242人収容)、アリーナシアター(196収容)、スタジオシアター(153人)、ラボシアター(200人まで可能:可動式シート)、リハーサルスタジオに音楽用の練習スタジオなんかも入っている。
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- 2008.10.27(月) 03:15 [編集]
コメント、ありがとうございます!!!生の声をお届けできるように頑張ります!
Yokko 2008.10.29(水) 23:01 URL [編集]




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